ざっくりいうと…分かりやすさNo.1、売上もNo.1
図や表がほとんどすべてのページにあって、とにかく分かりやすい。
オールカラーで、表などにはやわらかいフォントが使われていて、とにかく「やさしい雰囲気」で、これは他のテキストが敵わない強みです。
勉強ができるか不安な人は、とりあえずこれ買って読めば順調に勉強が進んでいくんじゃないかと思います。
そういう「圧倒的なやさしさ」が支持されたのか、FP3級のすべての本の中で売上1位。
実際、1位なのも納得できる内容です。
見た目
売上No.1ってのは最高の宣伝文句ですよね。
まあでも表紙はちょっとごちゃごちゃしてて、正直あまり好みのデザインではないです…。
カバー外したらシンプルにはなります。
分かりやすさ:◎
どのテキストより分かりやすい
このテキストの一番の魅力は、圧倒的な分かりやすさにあると思います。
正確には、「どのテキストよりも分かりやすい雰囲気がある」と言えます。
実際に読んでみればほとんどのテキストは分かりやすくまとめられているのですが、
このテキストは表や図の量がずば抜けています。
そのおかげで、初めて勉強する人も簡単にイメージを掴むことができます。
誰でも勉強しやすいデザイン
オールカラーで図や表もカラフルなので、堅苦しい勉強という印象を感じにくいようになっています。
表や図に使われているフォントが普通とは違う少し丸みのある字なので、全体的にやわらかく、やさしい雰囲気があります。
勉強が好きじゃない・あまり得意じゃないという人も抵抗なく勉強に取り組めるようなデザインになっていて、
そういう他のテキストにはないやわらかい雰囲気から、不動の人気を得ているのだと思います。
※丸文字やカラフルさには好みがあるかもしれません。私も読んだ当初はちょっとごちゃごちゃしているように感じたのですが、読んでいるうちにすっかり慣れました。
実際どんな感じなの?
実際の中身を、TAC出版のサイトで確認できます。
下記のリンク内の「立ち読み」ってところから、1章の一部と目次と索引を見ることができます。
(TGリンク)
網羅性:○
過去問の90%以上をカバー
2019年9月の学科試験のカバー率は60問中55問、91.7%をカバーしていました。
十分なカバー量だと思います。
ただ、ページ数は12冊中2番目に厚いのに、カバー率は4位なので、
最効率で勉強したい場合は他のテキストが良いかもしれません。
※このテキストが厚いのは、分かりやすさにかなり重点を置いているためです。無駄な内容があるわけではありません。
見返しやすさ:◎
ペラペラめくるだけで簡単に調べられる
このテキストの見返しやすさに特に貢献しているのが、各見開きページの右端に、章のタイトルだけじゃなく、節の内容も書いている点です。
こんな感じで、すべてのページの右端に「節」と「項」の内容が記載されています。
これがあると、いちいち索引でキーワードを探さなくても、ペラペラめくって探したい内容に直接たどり着けます。
索引単語数は平均くらいで、重要な用語のほとんどは索引からも簡単に調べられます。
ただ、実際勉強が進んでくると、この内容がどこにあるかっているのは何となく頭に入ってくるので、
索引はほとんど引かずに、ページ右端の節を見ながらペラペラめくるだけで素早く探せるようになると思います。
問題について
問題数
各節末に2~15問あります。
出題形式
〇×問題のみ。
過去問からの出題ではありません。
解答
問題ページの最後にあります。
解答も解説も赤シートで隠せるので答えが見えることはありません。
解説
×の問題には必ずついています。
〇の問題には基本的にはありませんが、計算問題の場合は計算式が書かれるので問題はないと思います。
レベル
基礎の確認という感じの内容。
最初のインプットには取り組みやすくて良いと思いますが、実戦レベルではないと思います。
別売問題集の評価:○
問題集のなかで一番厚いです。
厚い理由は、一番解説が丁寧だからです。
問題に対するピンポイントな解説の他に、テキストと同じような柔らかい雰囲気の図や表でポイントがまとめられています。
さらに、予想問題が学科と実技で1回ずつあります。
各問題に対応しているテキストの節番号も記載されているので、テキストの解説をすぐ読むことができます。
本記事のテキストを使っていれば、この問題集一択だと思います。
強み・オススメできるひと
最高にやさしい
フォントや色遣いなど、たくさんの配慮がされていて、
ここまでやさしい雰囲気のFP3級のテキストは他にありません。
雰囲気だけじゃなく、表や図がめちゃくちゃ多いことで分かりやすさも1番です。
勉強に抵抗がある人に特にオススメ!
FPの勉強に乗り気じゃなかったり、抵抗がある人は、とりあえずこの本買って開いてみたら、「自分にできるのかなあ…」なんていう不安は吹き飛ぶと思います。
また、勉強自体が苦手な人。勉強することにあまり慣れてない人。
そういう人もこのテキストならスムーズに勉強に取り組めると思います。
あとはこのテキストは売上が不動の1位なので、他の人がいっぱい使ってるほうが安心できるような人にもおすすめです。
弱み・オススメできない人
分かりやすいのがこのテキストの強みですが、人によってはそれがデメリットにもなります。
図や表が多用されているせいで、1ページあたりの情報量が少なくなって、若干まとまりが悪いです。
そのせいで他の本より厚いし。
勉強効率を考えると、もっと効率的な選択肢がある
別にFP3級はこのテキストじゃないととても理解できないような、難解な内容を勉強するわけじゃありません。
だからこのテキストの強みは分かりやすさが1位なのは確かですが、
他のテキストも普通に分かりやすし、勉強を始めさえすれば他のテキストでも全然できます。
網羅性はというと、ページ数も12冊中2番目に多いのに、カバー率は4位。
十分だけど、厚さの割には微妙。
だから、効率を重視する人にとっては他にもっと良い選択肢があります。
スマホ学習に対応
ダウンロードコンテンツが330ページもある
すごかったのでこれは書いておきます。
本書には、このテキストの要点がまとめられたPDFをダウンロードできるパスワードがついています。
そのページ数は330p!
スキマ時間にちょっと勉強したいとか、満員電車でも勉強したいという人もしっかり勉強できます。
スマホ学習のコンテンツをここまで充実させているのは、このテキストだけです。
このテキストを使った勉強法
本書を使った勉強法については、以下の記事に詳しく書いていますので、参考にしてください。