一番難しい分、一番評価される資格
「診療報酬請求事務能力認定試験」は、数ある医療事務系の資格の中で最も難しくて、その分価値のある資格です。
就職活動の時は、医療事務の資格の中で最も高く評価されます。
当記事では、そんな「診療報酬請求事務能力認定試験」について詳しく解説します。
・少しでも就職活動を有利に進めたい
・勉強する時間がある、勉強が得意
・学生で、将来医療事務として働きたいと思っている
・働いている病院で資格手当が出る
試験の概要
受験者数(2018年合計) | 10,013人 |
合格率(2018年平均) | 33.5% |
試験日 | 7月、12月 |
試験会場 | 17都市(後述) |
在宅受験 | × |
受験料 | 9,000円 |
受験資格 | 特になし |
試験実施団体 | 公益財団法人 日本医療保険事務協会 |
詳しくは試験実施団体の「日本医療保険事務協会」のサイトをご覧ください。
特徴
合格率が一番低い
医療事務の資格の中で、最も難易度が高い試験です。
そのため、合格率も一番低いです。
第1回から50回までの合格率平均は30.1%です。
高くて40%、低くて25%という感じです。
受験者数 | 合格率 | |
50回 | 3,947人 | 34.8% |
49回 | 6,119人 | 28.4% |
48回 | 3,894人 | 41.6% |
47回 | 7,019人 | 30.7% |
46回 | 4,688人 | 31.5% |
45回 | 7,232人 | 39.3% |
44回 | 4,581人 | 29.2% |
43回 | 8,038人 | 38.7% |
42回 | 5,529人 | 33.4% |
41回 | 8,130人 | 32.1% |
参考:公益財団法人日本医療保険事務協会「試験実績」
持ち込みは点数表でもノートでも認められていますが、それでも合格率は30%前後なので、相応に難しい試験です。
逆に考えれば、最難関資格でも30%程度の合格率があります。
合格率だけで考えれば、簿記3級(平均45%)よりは難しいけど、簿記2級(平均25%)よりは簡単ってことになります。
試験が年2回しかない
試験日は、7月と12月の2回しかありません。
資格試験としては別にこの回数は珍しくはないんですが、医療事務の資格はほとんどが毎月実施しているのと比べると厳しいです。
在宅受験ができない
医療事務の資格はほとんどが在宅受験できるので、そういう面でも取り組みやすい資格だと思います。
一方、この試験は在宅受験ができません。
試験は、以下の17ヶ所の会場で実施されています。
札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市
こんな人におすすめ!
少しでも就職活動を有利に進めたい人
医療事務で最難関資格な分、就職活動をするときも高い評価が得られやすい資格です。
医療事務は人気の仕事なので、特に好待遇な求人は高い競争率になります。
そういう求人で勝負したい人は取るべき資格だと思います。
また、勉強をコツコツやるのが得意な人や、逆にコミュニケーションがあまり得意でない人は、この資格を取ることでライバルと差別化を図るのが良いと思います。
将来医療事務として働きたいと思っている学生
学生の方で、将来医療事務として働きたいと思っている人は、この資格が一番おすすめです。
この資格の受験者の年齢構成は、16~20歳が約40%、21~25歳が約20%で、25歳までで受験者の6割を占めます。
学生の時から医療事務を目指している人が、できるだけ就職しやすいようにこの資格を目指しているんだと思います。
実際、最難関とはいえ合格率は30%あります。
資格試験全体で考えるとそこまで難関試験ではありません。
学生であれば、試験が7月と12月しかないことも、すぐに資格取ってすぐ就職活動、みたいに急ぐ必要がないので問題なくなります。
学生でなくても、比較的勉強時間を確保しやすい環境にある人なら、この資格を狙うのはアリだと思います。
参考:公益財団法人日本医療保険事務協会「受験状況」
すでに医療事務の仕事をしている人
この資格の受験者のうち、17.8%の人が実務経験のある人です。
他の資格は受験者の属性について公開していないので正確な比較はできませんが、おそらく実務経験のある受験者数はこの資格が一番多いと思います。
また、最難関資格なだけあって、求人情報を見ていると、この資格を指定して資格手当として5,000~20,000円支給される求人がいくつかありました。
実務経験があればイメージも湧きやすくて勉強しやすいだろうし、もし働いている病院で資格手当が出るのであれば、取得することをおすすめします。
おすすめできない人
とりあえず医療事務の勉強をしてみたい人
医療事務の資格の中で最難関なので、他の資格より勉強が大変です。
勉強を始めてはみたものの、難しくて挫折…なんてことになったら最悪です。
他の資格でも、医療事務の仕事全体の基礎は学ぶことができます。
求人の「必要な資格」欄では、
・資格不問
・医療事務資格者尚可
・医療事務資格必須(指定なし)
この3つに大別されていました。
特定の資格を指定している求人はほぼ無かったので、あえて難しいこの資格を取得する必要性は薄いと思います。
試験日のタイミングが合わない人
試験は7月と12月にしかないので、例えば1月に医療事務の仕事しようと思い立っても、資格が取れるのは7月(合格発表は9月)になります。
そこまで待つなら、別の毎月受験できる資格を取ってすぐに就職活動したほうが、早く就職ができると思います。
まとめ
医療事務の資格の中で最難関な分、就職活動の時に評価されやすい資格です。
ただ、医療事務の仕事に就きたいと思ったとき、必ずしもこの難しい資格を取る必要はありません。
まずはもっと簡単な資格を短期間で取得して、就職活動を早くから始めたほうが、就職はしやすいと思います。
とはいえ、「就職活動を有利に進めたい人」や、「資格手当が出る病院で働いている人」には最もおすすめな資格です。
対応している通信講座:フォーサイト
「フォーサイト」の通信講座は、診療報酬請求事務能力認定試験に対応しています。
フォーサイトは、講義を動画で見ることができる点が大きな特徴です。
PCはもちろん、スマホでも専用アプリで快適に講義動画が見れます。さらにテキストも読めます。
だから、通勤・通学中など外出先でも講義やテキストを見ることができます。
(講義もあらかじめダウンロードしておけるので、通信量も心配ありません)
医療事務はユーキャンで取りましたが、危険物取扱者乙4とITパスポートはフォーサイトを利用しました。
フォーサイトの教材と動画講義だけでかなりスムーズに合格できた経験からも、フォーサイトをおすすめしています。
やはり全然知らない分野のことを勉強するときは、やはり講義があるかないかで最初の理解のスピードに大きな差があるとその時実感しました。
特にこの講座で目標にしている「診療報酬請求事務能力認定試験」は、医療事務の資格の中で最難関資格なので、なおさら動画講義は必要だと思います。
フォーサイトの医療事務講座は、以下の「フォーサイトの公式サイト」から申し込むことができます。
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医療事務で他のおすすめ資格
上記のおすすめできる人以外の人には、もっと取得しやすい資格のほうがおすすめです。
医療事務の資格の中で一番おすすめなのは、「医療事務認定実務者」です。
医療事務の資格の中で最も受験者数が多い資格です。
「診療報酬請求事務能力認定試験」は1万人程度に対して、「医療事務認定実務者試験」は約15,000人の受験者数です。
医療事務として働く際のマナーから、レセプトの書き方まで、医療事務に就職する前に学んでおきたい基礎知識を幅広く勉強することができます。
試験は毎月実施していて、在宅で受験できるので受験もしやすいようになっています。
2018年の合格率は72.7%と、診療報酬請求事務能力認定試験の30%と比べるとかなり取得しやすい資格です。
「医療事務講座認定実務者試験」に対応している通信講座は、ユーキャンの医療事務講座です。
私はユーキャンの医療事務講座を受けて、医療事務認定実務者試験に合格したので、特に自信をもっておすすめできます。
以下の記事でユーキャンの医療事務講座について詳しく解説しましたので、参考にしてください。