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【まとめ】医療事務の人気資格10種類を比較【おすすめランキング】

医療事務の資格おすすめランキング

この記事を読めば、数ある医療事務の資格の中で、どの資格を選べば良いのか分かるようになります


医療事務の資格はすべて民間資格で、国家資格はありません。

そのため、民間資格がたくさんあって、何がなんだか、いったいどれを選べば良いのか、すごく分かりにくいと思います。


この記事では医療事務の資格のうち、受験者数が多い(≒人気)資格10種類について、各試験の簡単な概要と、どれを選べば良いのか、筆者のおすすめ順で解説します。

※もし年間受験者数1,000人以上の医療事務の資格があれば、追記するので教えてください。

医療事務の資格 おすすめランキング

医療事務の資格おすすめランキング

(スマホで見るとかなり小さくて見づらいと思います、ごめんなさい。こんな感じの資格を解説するってことだけでも分かってもらえれば幸いです)


便宜上すべてに順位を付けましたが、実際におすすめなのは1~4位の資格です。

読むのが面倒なら、特に1位と2位がおすすめなので、この2つを比較して自分に合うほうを選べば良いんじゃないかと思います。

ここからは各資格について1位から順に解説します。
ただ、解説はかなり端折っていて、各資格の要点だけまとめています。

1~4位の資格は、各解説の最後にもっと詳しく解説した記事へのリンクがあるので、もし気になる資格があればそちらを参考にしてください。



1位:医療事務認定実務者

受験者数(2018年合計)14,804人
合格率(2018年平均)72.7%
試験日毎月下旬(日曜日)
試験会場原則、在宅受験
在宅受験
受験料4,500円(一般受験5,000円)
受験資格特になし
試験実施団体全国医療福祉教育協会
通信講座ユーキャン


詳しくは試験実施団体の「全国医療福祉教育協会」のサイトをご覧ください。

受験者数1位

医療事務の資格は色々ありますが、「医療事務認定実務者」試験はその中で最も受験者数が多い試験です。

この資格に対応している通信講座はユーキャンだけなので、正確には資格が人気というより、ユーキャンの講座がそれほど人気ということを表していると思います。


ほとんどの人におすすめ(1位の理由)

医療事務の資格は、2位の「診療報酬請求事務能力認定試験」以外、どれも勉強内容にそこまで大きな違いがあるわけではありません。

その中で「医療事務認定実務者」を1位とした理由は、以下の4点です。

人気1位…受験者数1位

ちょうどいい難易度…1~2ヶ月勉強すれば受かるレベル(実体験)。合格レベルになれば医療事務の基礎を習得できる

ユーキャンが対応…ユーキャンの医療事務講座がこの資格に対応しています。だからテキストなどの教材も分かりやすい(これも実体験)

私が取得した資格だから…実際にユーキャンで勉強して取得しました。だから自信を持って薦められます(正直これが一番大きいです)。

これらの理由から、「医療事務認定実務者」はほとんどの人におすすめです。

おすすめできない人

資格を武器に少しでも就職活動を有利に進めたい」なら、2位の「診療報酬請求事務能力認定試験」がよりおすすめです。

ただ、この資格だけは色々と他の資格と違う点があります。

それについてはすぐ↓で解説しているので、読んでみてどっちが自分に合っているか考えて、どちらかを選ぶのがいいんじゃないかと思います。



医療事務認定実務者に対応している講座は、「ユーキャン」です。

ユーキャンの医療事務講座については、私の実体験に基づいて、以下の記事で詳しくレビューしています。






2位:診療報酬請求事務能力認定試験

受験者数(2018年合計)10,013人
合格率(2018年平均)33.5%
試験日7月、12月
試験会場17都市
在宅受験×
受験料9,000円
受験資格特になし
試験実施団体日本医療保険事務協会
通信講座フォーサイトたのまな大栄


詳しくは試験実施団体の「日本医療保険事務協会」のサイトをご覧ください。

医療事務の最難関資格

他の医療事務の資格はどれも合格率が50%以上ある比較的簡単な試験ばかりです。

一方この資格は、合格率が30%程度で、医療事務の資格の中で最も難しい資格になっています。

ただその分、医療機関からの評価は高いです。
求人を見ていると、この資格に限定して資格手当8,000円っていう求人もありました。


試験が少し不便

この資格は、試験が7月と12月の年2回しかありません

また、会場受験のみで、在宅受験ができません

こんなこと他の国家資格からすれば一般的なことですが、医療事務の場合は毎月試験が実施していたり、在宅受験ができたり、取り組みやすい資格ばかりです。
それと比べると不便です。


おすすめな人・おすすめできない人

少しでも就職活動を有利に進めたい人
◎将来医療事務として働きたいと思っている学生
◎すでに医療事務の仕事をしている人

×とりあえず医療事務の勉強をしてみたい人
×早く就職活動を始めたい人
×勉強にあまり慣れていない人
×試験日のタイミングが合わない人


就職活動を有利に進めたい気持ちは誰だって同じだと思いますが、勉強の時点で挫折したら元も子もないです。

諦めずに勉強を続けられるか慎重に考えたうえで選んだほうがいいと思います(私は心が折れそうだったので医療事務認定実務者のほうにしました笑)。






3位:メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)

受験者数(2018年合計)14,635人
合格率(2019年平均)73.7%
試験日毎月実施(日曜日)
試験会場在宅受験のみ
在宅受験
受験料7,700円
受験資格特になし
試験実施団体日本医療教育財団
通信講座ニチイ学館


詳しくは試験実施団体の「日本医療教育財団」のサイトをご覧ください。

※合格率は財団へ問い合わせて確認、それ以外は上記サイトに記載されています。

知名度1位

医療事務について調べると、メディカルクラークについて解説している記事が一番多い気がします。

それはこの資格が1974年から実施していて、ずっと国内最大級の医療事務の資格試験だったからです。

そのため、知名度に関しては一番なんじゃないかと思います。


おすすめな人・おすすめできない人

◎ニチイ学館の通信講座が良いと思った人

×資格を武器に就職活動したい人






4位:医療事務管理士

受験者数(2016年度合計)13,465人以下? ※1
合格率(2018/11~2019/09平均)55.7%
試験日いつでも ※2
試験会場ネットが使えればどこでも○
在宅受験
受験料7,500円
受験資格特になし
試験実施団体JSMA技能認定振興協会
通信講座ソラストネバギバ


※1.最新の受験者数は協会に問い合わせても非公開でした。2017年からユーキャンがこの資格から「医療事務認定実務者」に移ったため、現在の受験者数はこれより大幅に減っているんじゃないかと思います。

※2.インターネット試験は、受験料の決済完了から2週間以内ならいつでも受験できます。

詳しくは試験実施団体の「JSMA技能認定振興協会」のサイトをご覧ください。


最短取得が可能

医療事務管理士(医科 医療事務管理士 技能認定試験)の他と異なる特徴は、インターネット試験でいつでも受験ができる点です。

さらに、試験終了後すぐに自動で採点されて、合否がその場で出ます

いつでも試験が受けられて、試験を受けたその日に資格が取得できるというのは、他の資格試験にはないメリットです。


おすすめな人・おすすめできない人

急いで資格が欲しい人
◎ソラストの通信講座が良いと思った人

×資格を武器に就職活動したい人






上記以外はあまりおすすめできません

上記以外の資格は、受験者数がだいぶ減ります。

人気・難易度・対応通信講座などを考慮すると、上記4つのどれかを選択するのがおすすめです。

※でも5位以降の資格がダメなわけじゃありません。本気で比較した結果、私は上の4つのほうが良いと思いますよってだけです…!






5位:医療事務検定試験

受験者数(2018年度合計)3,969人
合格率(2018年度平均)90.6%
試験日毎月実施
試験会場会場受験のみ
在宅受験×
受験料7,700円
受験資格特になし
試験実施団体日本医療事務協会
通信講座日本医療事務協会


詳しくは試験実施団体の「日本医療事務協会」のサイトをご覧ください。

なぜか日本医療事務協会のサイトは2つあります。上記は資格試験について書いてあって、もう一つは主に通信講座について書いてあります。

おすすめできない理由:在宅受験×

在宅受験ができなくて、4位までの資格と比べたら受験者数も劣ります。

決して悪いわけではないんですが、あえてこの資格を目指す理由が思い当たりません


通信講座に魅力を感じたらありかも?

三幸学園は、医療秘書や医療事務を目指すための専門学校として有名です。

試験実施団体の日本医療事務協会は、三幸学園のグループ企業です(三幸学園について)。

三幸学園の医療事務コースは100万円以上します。(高すぎー!!)

一方、日本医療事務協会の通信講座なら3万円台で資格が取れます。

受験者数もまあまあいるし、講座に魅力を感じたらありかも?とは思います。




6位:医療事務(医科)能力検定1~3級

受験者数(2018年度1~3級合計)1,038人 ※
合格率(2018年度平均)1級88.4%、2級88.3%、3級90.0%
試験日2,6,10月
試験会場会場か在宅か選択
在宅受験
受験料1級4,000円、2級3,500円、3級3,000円
受験資格特になし
試験実施団体日本ビジネス技能検定協会
通信講座資格の大原


※各級の受験者数は、1級147人、2級333人、3級558人です。

詳しくは試験実施団体の「日本ビジネス技能検定協会」のサイトをご覧ください。

大原の通信講座が対応

この資格に対応している通信講座は「資格の大原」ですが、そもそも試験実施団体は資格の大原のグループ会社だと思います。

直接そう書いてはいませんが、試験対策に大原の講座を進めている点と、お問い合わせのページがなぜか大原のURLだったので間違いないと思います。


受けるなら2級→1級

合格率が上記の通り、1~3級でほとんど同じです。

この理由は、1級は入院レセプト、2級は外来レセプトの作成を学ぶため、どっちが難しいとかで区分けされているわけではないからだと思います。

また、2級は外来レセプト作成の知識、3級は外来レセプト作成の「基礎」知識なのに、ここも合格率に差がほぼありません。

だから受けるなら、2級→1級と受けるのが良いと思います(入院より外来のほうが重要だから)


おすすめできない理由:受験者数少ない、試験年3回だけ

受験者数が少ない

しっかり受験者数を公表している点は、非公開の資格と比べたら透明性の面では良いと思います。

ただ、やはり受験者数1,000人程度は少ないです。

試験が年3回しかない

在宅受験はできますが、試験が2,6,10月しか無いのは不便です。

毎月実施している資格を狙ったほうがいいと思います。


でも1~3級と分かれているのはこの資格だけ

それでも試験が3段階に分かれているのは、この資格だけです。

だから、まずは2級を目指して外来レセプトを学んで(不安なら3級から)、合格したら就職活動を始めて、同時に1級で入院レセプトを勉強するみたいなこともできます。

受験料も1つの級ごとなら最安なのも良いと思います。
※でも、大原の1級まで目指せるコースは、65,100円で他の資格よりかなり高い…。2級までなら36,600円と安め。

勉強にかなり苦手意識があって、順番にちょっとずつ勉強したい人にはこの資格も選択肢になると思います。




7位:医療事務技能士

受験者数非公開
合格率85%くらいを想定 ※1
試験日いつでも ※2
試験会場在宅試験
在宅受験
受験料5,000円
受験資格特になし
試験実施団体JSMA技能認定振興協会
通信講座ソラスト


※1.2020年1月から始まる試験なので、合格率のデータが出ていません。
 ただ、85%程度を想定しているようなので、かなり簡単な試験だと思います。

※2.会場試験も選択できて、その場合は奇数月に実施。

詳しくは試験実施団体の「JSMA技能認定振興協会」のサイトをご覧ください。

医療事務管理士との違い:新しい、簡単

同じくJSMA技能認定振興協会が実施している「医療事務管理士」と名前が紛らわしいですが異なる資格です。

「医療事務管理士」は日本で最初の医療事務資格ですが、逆に「医療事務技能士」は2020年1月から始まった新しい資格です。


難易度は、「医療事務管理士」のほうが難しくて、「医療事務技能士」はより簡単な試験です。

具体的には、出題範囲がレセプトは外来のみ(医療事務管理士は入院レセプトも勉強します)で、200床未満の比較的小規模な医療機関のみを想定した範囲になっています。


おすすめできない理由:医療事務管理士のほうがいい

「医療事務管理士」のほうが歴史があって知名度もあるし、より幅広く勉強できるけどそこまで大変になるわけじゃないです。

通信講座はどちらもソラストが対応しているので、それなら「医療事務管理士」を目指したほうがいいじゃないかと思います。




8位:医科2級医療事務実務能力認定試験

受験者数(2018年度合計)1,343人
合格率(2018年度平均)63.1%
試験日3,6,11月
試験会場会場受験のみ(試験会場一覧)
在宅受験×
受験料7,000円
受験資格特になし
試験実施団体全国医療福祉教育協会
通信講座ヒューマンアカデミー(たのまな)


詳しくは試験実施団体の「全国医療福祉教育協会」のサイトをご覧ください。

※なお、医科1級医療事務というものは存在しません。(2級とは一体…?)

おすすめできない理由:試験が年3回だけ、在宅×

試験が3,6,11月にしかありません
それに加えて、在宅受験もできません
不便です。

受験者数も少ないし、毎月受験できて在宅受験できる他の資格のほうが良いと思います。




9位:医療保険士

受験者数非公開
合格率非公開
試験日毎月実施
試験会場在宅試験
在宅受験
受験料6,500円
受験資格特定の通信講座を受講
試験実施団体医療保険学院
通信講座ヒューマンアカデミー(たのまな)


試験実施団体のホームページには試験の概要が全然書いてなかったので、通信講座のヒューマンアカデミーのページを参考にしました。

おすすめできない理由:不透明な試験

試験実施団体の「医療保険学院」のサイトには受験者数も合格率も記載されていませんでした。

なので電話で問い合わせてみましたが、どちらも非公開らしいです。

※ただ、「合格率は良いと思う」とは言われました(笑)
 一体どのくらいかは分かりませんが、比較的簡単な試験なのだと思います。


それと、「医療保険士試験」に関する説明が、医療保険学院のサイトでは一切ありませんでした。

試験に対応している「たのまな」の講座のページには一応ありましたが、医療保険学院のほうでも書いておくべきじゃないかなー?とは思いました。


民間資格は国家資格と違って、「国家」という後ろ盾がないので、信用が大切だと思います。
このように試験に関する情報が不透明なのは、信用を下げると思います。

少なくとも私は、そういう不透明な試験を受けようとはあまり思えません




10位:医療事務

受験者数非公開
合格率非公開
試験日講座修了後いつでも
試験会場在宅試験
在宅受験
受験料5,600円
受験資格キャリカレの講座修了者
試験実施団体日本能力開発推進協会
通信講座キャリアカレッジジャパン


詳しくは試験実施団体の「日本能力開発推進協会」のサイトをご覧ください。

おすすめできない理由:不透明な試験

驚いたのが、試験実施団体の「日本能力開発推進協会」のサイトには、どこにも電話番号が書いてありませんでした。

問い合わせフォームはあったのでそこから受験者数と合格率は問い合わせましたが、なんで載せないんだろう…?とは思いました。


問い合わせたら翌日には返信が来ましたが、受験者数も合格率も非公開でした。

一つ上の医療保険士でも書きましたが、私は情報が不透明な試験はあまり受けようとは思えません。

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