知名度のある人気資格
医療事務技能審査試験(資格名:メディカルクラーク)は、医療事務の資格の中で、かなりの知名度がある資格です。
この記事ではメディカルクラークについて、試験の概要のほか、どんな人におすすめかなど解説をします。
医療事務の資格はどれがいいのか迷っている人は、参考にしてください。
試験の概要
受験者数(2018年合計) | 14,635人 |
合格率(2019年平均) | 73.7% |
試験日 | 毎月実施(日曜日) |
試験会場 | 在宅受験のみ |
在宅受験 | ○ |
受験料 | 7,500円 ※ |
受験資格 | 特になし |
試験実施団体 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
※受験料は2020年4月試験から7,700円になります。
詳しくは試験実施団体の「日本医療教育財団」のサイトをご覧ください。
特徴
歴史がある
「医療事務技能審査試験」は昭和49年(1974年)から実施している、歴史のある資格試験です。
日本で最初の医療事務の資格は「医療事務管理士」で、1969年から実施しているので、これに並んで古くからある資格です。
参考:一般財団法人日本医療保険事務協会「沿革」
JSMA技能認定振興協会「沿革」
受験者数:15,000人弱
メディカルクラークの受験者数についてネットで調べると、年間5万人とか、2万人とか、色んな数字が出てきますが、これらは過去の受験者数です。
試験を実施している「日本医療教育財団」のサイトの、財団概要のページに「事業報告の概要」というPDFがあります。
ここに受験者数が載っていました。
この事業報告書によると、2018年度の医療事務技能審査試験(医科)の受験者数は「14,635名」とあります。
10年くらい前は確かに5万人くらい受験者数がいたようですが、それが年々下がって、今は15,000人を下回る状況みたいです。
合格率:70%以上
2019年の平均は「73.7%」とのことです。
医療事務認定実務者の2018年合格率は72.7%だったので、ほぼ同じ難易度です。
※合格率についてはサイトに載っていなかったため、財団へ問い合わせました。
40~50%とか、50~60%とか、かなりいい加減な数字を挙げているサイトがたくさんありますが、上記が正確な合格率です。
こんな人におすすめ!
ニチイの通信講座が良いと思った人
「医療事務技能審査試験」に対応している通信講座は「ニチイ学館」だけです。
医療事務の人気資格は他に、「医療事務認定実務者」とか「医療事務管理士」がありますが、勉強内容も難易度も似たようなものです。
・「メディカルクラーク」と「医療事務管理士」…昔からある資格
・「医療事務認定実務者」…医療事務資格のうち、今最も受験者数の多い資格
こういう違いはありますが、就職活動の時に価値に差があるわけじゃありません(勉強内容と難易度が同じくらいだから)。
大きく違うことといえば、対応している通信講座です。
・メディカルクラーク…ニチイ
・医療事務認定実務者…ユーキャン
・医療事務管理士 …ソラスト
この中でニチイの通信講座に一番魅力を感じたなら、メディカルクラークがおすすめ、というかメディカルクラークを取得することになります。
ニチイの医療事務講座は、以下の「ニチイ公式サイト」で詳細を確認できます。
おすすめできない人
資格を武器に就職活動したい人
資格を武器に就職活動したい人には、取得しやすい「医療事務認定実務者試験」より、「診療報酬請求事務能力認定試験」をおすすめします。
この資格も医療事務の人気資格ですが、上に挙げた3つの資格とは大きく異なる特徴があります。
それは、医療事務の資格の中で最難関の資格という点です。
合格率は30%程度です。
・学生などで勉強時間が確保しやすい
・勉強をコツコツ続けるのが得意
・コミュニケーションがあまり得意じゃないから、代わりに何か強みが欲しい
こういった人なら、頑張って「診療報酬請求事務能力認定試験」を目指すのもアリだと思います。
ただ、年2回しか試験がないし、難しいから絶対受かるとも限らないので、それを待つよりは、パパっとメディカルクラークなど比較的簡単な資格を取得して、すぐに就職活動を始めたほうが就職しやすいんじゃないかと個人的には思います。
医療事務で他のおすすめ資格
私はユーキャンの医療事務講座を受講して、「医療事務認定実務者」資格を取得したので、ちょっと薄っぺらい解説だったかもしれません。
正直個人的には、受験者数が最も多い「医療事務認定実務者」が一番おすすめ、というかユーキャンが分かりやすかったのでそっちがおすすめという感じです。
ユーキャンの医療事務講座なら、実際に受講・受験した経験をもとに、以下の記事でまとめレビューをしています。
どの通信講座がいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。