・合格率
・受験申し込み方法
・合格に必要な勉強時間
などなど、乙4を受ける前に知っておいたほうがいい試験の概要について、詳しく解説しています!
危険物取扱者乙4の試験概要まとめ
受験者数(H30年度) | 240,102人 |
合格率(H30年度) | 39.0% |
試験日 | 都道府県により異なる |
申し込み期間 | 試験の1~2ヶ月前 |
申し込み方法 | ネットor書面 |
受験料 | 4,600円 |
受験資格 | 特になし |
勉強時間の目安 | 40時間 |
試験実施団体 | 消防試験研究センター |
詳しくは「一般財団法人 消防試験研究センター」のサイトをご覧ください(この記事ではもっと分かりやすく解説します!)。
危険物取扱者乙4ではどんな勉強をするの?
危険物取扱者とは?
危険物取扱者には、甲種・乙種・丙種の3種類があります。
3種はそれぞれ、取り扱える危険物の範囲が以下のように異なります。
甲種 | すべての危険物 |
乙種1類 | 酸化性固体 |
乙種2類 | 可燃性固体 |
乙種3類 | 自然発火性物質及び禁水性物質 |
乙種4類 | 引火性液体 |
乙種5類 | 自己反応性物質 |
乙種6類 | 酸化性液体 |
丙種 | 第4類危険物の内、ガソリン・灯油など |
このうち「乙4」というのは「危険物取扱者乙種第4類」のことです。
乙4を取得すれば、「引火性液体」、つまりガソリンなどの石油類やアルコール類などを扱えるようになります。
危険物取扱者試験のなかで、乙4だけずば抜けて受験者数が多いですが、それはそれだけ乙4の需要があるからです。
※乙種の「○類」は危険物の性質で分けられていて、試験の難易度とは関係ありません。
乙4の勉強内容
乙4の試験範囲と、それぞれのざっくりした勉強内容は以下のような感じです。
①危険物に関する法令
危険物を取り扱うための、「人」・「物」・「施設」に関する決まりごとについて学びます。
②基礎物理・化学
燃焼・消火・物理・化学の基礎について学びます。
本当に基礎中の基礎なので、物理とか化学とかいっても難しいものではないです。
③危険物の性質・火災予防・消火方法
第4類危険物の各性質(ガソリンは何℃で引火するとか)を中心に学びます。
個人的には物理化学より、危険物の性質が細かくて覚えるの面倒だったな
なお、乙4に合格した場合、次に他の乙種の試験を受けるときは①②は共通の内容なので免除されます。
危険物取扱者乙4の申し込み
試験日:都道府県ごとに異なる
危険物取扱者の試験を実施している「一般財団法人 消防試験研究センター」は、各都道府県に支部があります。
各都道府県で行われる危険物取扱者試験は、各支部が管轄しています。
したがって、乙4の試験日と受験申し込み期間は、都道府県ごとに異なります。
結構都道府県によって差があって、東京はほぼ毎週試験がある一方、半年に1回しか試験がない県もあります。
早く資格が欲しい場合、東京に受けにいくのもいいかもね!
以下のページから、各都道府県の試験日と受験申し込み期限を確認できます。
消防試験研究センター 試験日程
受験申し込み期間
受験申し込み期限は、試験日のおよそ1~2ヶ月前です。
例:東京 2019年(電子申請)
試験日 | 11/30 |
申し込み開始 | 10/07 |
申し込み締切 | 10/18 |
受験申請方法:ネットか書面
危険物取扱者試験は、ネットで電子申請、もしくは願書で書面申請ができます。
当サイトをご覧になっているような方であれば、電子申請がいいんじゃないかと思います。
以下のページの、「電子申請はこちらから」というところから申し込みができます。
一般財団法人 消防試験研究センターのHP
なお、電子申請の場合、受験票を自分で印刷する必要があります。
もし自宅にプリンターがない場合、コンビニプリントを利用すればいいと思います。
書面申請の場合
書面申請の場合、まずは願書を入手します。
願書は各消防署に置いてあります。
もし近くに消防署がなければ、試験を受ける都道府県の消防試験研究センターに連絡して取り寄せることができます。
※願書は無料です。
受験料:4,600円
危険物取扱者乙4の受験料は、全国一律で「4,600円」です。
※甲種は6,600円、丙種は3,700円。
支払方法は、申請方法によって異なります。
・電子申請の場合…①クレジットカード、②コンビニ払い、③ペイジーから選択
・書面申請の場合…郵便局の窓口で払い込みのみ
試験会場の確認方法
試験会場がどこか確認するには、まず以下のページから試験を受けたい都道府県の支部のサイトへ行きます。
消防試験研究センター 本部・支部等住所連絡先
サイト左に「試験会場」というページがあればそこに、なければ「試験案内」のPDFに書いてあります。
※「受験票に書いてます」としか書いてなくて、どこが会場かホームページでは確認できない支部も結構あります。
※東京の場合、渋谷区幡ヶ谷にある「中央試験センター」という会場で毎回実施されます。
受験資格:特になし
危険物取扱者乙4の場合、受験資格は特にありません。
誰でも受験できます。
※乙種は乙4以外も誰でも受験できます。丙種も同じく。
※甲種の場合、乙種4種類以上合格か、学歴や実務要件があります(詳しくは→消防試験研究センター 受験資格)。
合格発表:1ヶ月以内
合格発表日は事前の公表がされていません。
私の場合、当日の試験会場で知りました。
おおむね、試験から1ヶ月以内に合格発表があります。
私のときは3週間後でした。
合格発表日の正午から、以下のページで合格発表があります。
消防試験研究センター 試験合格者受験番号掲示
さらに後日、「試験結果通知書」が郵送されます。
東京で受験した場合、合格発表は当日に会場で行われます。
ほぼ毎週試験があるし、合格発表も当日なので、早く免状が欲しい人は東京で受験するのがおすすめです。
危険物取扱者乙4試験の概要
試験時間:2時間
乙4の試験時間は「2時間」です。
ただ、実際2時間はまずかかりません。
1時間以内には解き終わると思います。
なお、途中退室が35分経過後から認められています。
ただ、35問を35分で解くのは結構大変で、私が受けた会場では35分で終わっている人はほとんどいませんでした。
出題形式:35問マークシート
出題数は計35問です。
すべて5択のマークシート形式で出題されます。
35問の内訳は以下の通りです。
①危険物に関する法令…15問
②基礎物理・化学 …10問
③危険物の性質・火災予防・消火方法…10問
合格点 :各科目60%以上
合格点は注意が必要です。
「全体」で60%以上ではなく、「各科目」すべてで60%以上取る必要があります。
①危険物に関する法令…15問→9問以上正解
②基礎物理・化学 …10問→6問以上正解
③危険物の性質等 …10問→6問以上正解
なので、例えば①②で満点を取っても、③で5問しか正解できなければ不合格です。
当初、私は全体で6割だと思い込んでいて、結構直前で各科目6割が必要なことに気付いて焦りました…。
10問中4問しか間違えられないのはちょっと怖い…
受験者数:9年間の推移
※平成31(令和1)年度はまだ令和2年1~3月の公表がされていないため、その3ヶ月で6万人が受験すると仮定した予測値です。
なお、平成31年4月~令和元年12月の受験者数は172,299人でした。
需要はあるはずなのに、受験者数は右肩下がりなんだね
それでも理系資格の中では最も受験者数が多い資格だけどね
合格率 :最近は40%近い
※31年度は、平成31年4月~令和元年12月の合格率です。
ここ2年の合格率は40%近くなっています。
需要があるのに受験者数が減っている影響かは分かりませんが、合格率はここ3年で大きく上昇しています。
合格に必要な勉強時間:40時間目安
私の場合、合計36.5時間の勉強で合格しました。
理系の人なら30時間もあれば余裕で受かるのかもしれません。
よくネットでは、「乙4は一夜漬けでも受かる」とか舐められていますが、それはかなり難しいと思います。
①理系の人が、②問題集を詰め込んで、③運が良ければ一夜漬けでも受かると思います。
文系でも取れる?
文系でも全然大丈夫だったよ!
文系の人とか、学生時代に化学とか物理をまともに勉強してなかった人は自分でも受かるのか心配かもしれません。
私も文系で、化学も物理も全然勉強してきませんでした。
それでも全然大丈夫でした。
理系知識が必要なところはほんの一部で、あとは暗記のほうがずっと重要な試験でした。
しかも理系知識といっても、よく分からない式がいっぱい出てくるとかじゃないので、そこも頻出分野を暗記すれば対応できました。
勉強方法
以下の記事で、文系の私が40時間で合格した勉強方法について解説しています。
かなりオーソドックスなやり方です。
なので、私と同じように文系の人や、勉強に慣れていない人でも取り組みやすい勉強方法だと思います。
フォーサイトを利用
独学よりおすすめ!
また、私が実際に利用した通信講座「フォーサイト」については、以下の記事で詳しくレビューしています。
1万円で受講できるので、独学とあまりコストが変わりません。
必要な教材はすべて揃うし、講義動画のおかげで効率的に理解ができました。